PDFと印刷

PDF (Portable Document Format ポータブル ドキュメント フォーマット)
   =アドビが開発した電子文書フォーマット

アプリケーションやOSなど環境の違いに依らずに閲覧出来ることを目的に開発されました。 国際標準化されてはいますが、保証されてはいません。
とはいえ、今やPDFへの変換だけでなく、閲覧・編集アプリが数多く存在し、広く利用されています。


PDF/X
「印刷」を見据えた要求をし、条件を満たしたPDFが<PDF/X>であり、国際標準化されています。
主なものは、
 1.フォントは埋め込み
 2.動画、コメント、音声などを含まない
 3.色はCMYKと特色のみ

などですが、当初のPostscriptベースの技術から、APPE (Adobe PDF Print Engine)へ移り変わり、PDF/Xの内容も変化してきました。
 主な項目の比較
PDF比較表 現在、商業印刷では<PDF/X1a><PDF/X4>の2種が「安定性」「信頼性」などの表現で多く採用されています。


PDFはそもそも保存条件は多種多様であり、<PDF/X>はその条件を全て満たしていても、他に多くの要件があります。
つまり<PDF/X>であっても、やはり多種多様であって 注意が必要です。特に、内容を変更する際はPDFに手を加えずに、 元のアプリに戻って変更を行った後、再度PDFを作成するようにした方が安全です。



 <PDF/X>の誕生は画期的でした。データでやり取りする安心感が大きく上がりました。特に「透明効果」への対応は大きいです。
ただ、RGBのCMYK変換や透明効果の処理などを、どの段階(制作者から印刷者まで)でどう行うかの選択があり、結果が変わる事があります。
 多くの印刷会社は、自社のデバイスに合わせた「PDF作成マニュアル」を公開し、その通りのPDFを入稿する事でトラブルの発生を極力少なくし、 チェックに時間がかからない様にしています。 そのためなのか、あえての「<PDF/X>でないPDF」での要求をする印刷会社もあります。
 「印刷データ」でのやり取りが広がって数十年、OSやアプリの性能の向上によりデザインの自由度が上がり続け、それを再現できるデバイスも進化し続けています。 進化が早いと現存するデバイス性能の幅が広がり、それぞれ合う合わないも広がります。
<PS>や<EPS>から<PDF>に代わっても「これなら安心」とはいかないみたいです。

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