本のサイズの話

本の大きさ

書店やコンビニで並ぶ多くの本。
そのサイズは、大きい順でA4、B5、A5、B6、A6がほとんどです。
これら長方形の長さの比率は「白銀比」「大和比」と呼ばれ、本に限らず古くから親しまれています。
数字では、1:√2(=1.4142……)、約5対7です。
特徴は、短い方を2倍、または長い方を半分にしてもその比率が変わらない事です。
いわゆる「規格サイズ」であるA列とB列は、寸法は違えど同じこの比率です。

これら規格寸法で本を作ると、本棚などに並べた時見栄えが良くなります。
一部雑誌などは寸法を少し変えることで、それぞれ個性を出していたります。

下図を見ると解りますが、
A列だけあるいはB列だけをまとめれば、一枚の紙を効率よく使えます。
実際の印刷でも、A列だけまたはB列だけを並べ、それぞれで丁度良い大きさの紙を使って印刷してます。

サイズA列


A列=ドイツ発祥、A0~A10
A4:写真集、美術集
A5:文芸雑誌、教科書、学術書、短編小説、エッセイ
A6:文庫本など

サイズB列











B列=日本発祥、B0~B10
B5:週刊誌、一般雑誌、漫画雑誌
B6:単行本、コミックなど


本を作るなら

 本の大きさに決まりはありませんが慣れ親しみや用途はあるでしょうか。
旅雑誌が小さいと風景写真は迫力不足で、料理も美味しく見せにくい。内容は似ていても、ガイドブックであれば、持ち歩くに丁度良くあって欲しい。
迫力を楽しめるマンガ雑誌と、コレクション向きの単行本など。目的、理由は様々あります。
 規格サイズで作るといわゆる収まりが良くなります。紙を無駄なく使えるので低コストにもしやすい。でも「大和比」のまま大きさを変えても良いですし、 それすらも変えて、さらに個性を出したって良いんです。
 本作りに限らず、規格外って時間とコストが余分にかかることは了承して下さい。

 海外では、ピラミッドなどで知られる「黄金比」が有名です(1:(1+√5)/2(=1.61803……)、約5対8)。日本では「大和比」の方が身近なのでしょうか、検索すると建築物や人気キャラなど多く出てきます。「あれもなの」って感じで。 「大和比」は正方形の1辺と対角線です。日本人は正方形好きだと何かで見たような。
 ちなみに、正方形やほぼ正方形の本は、絵本などで多く見られます。

アーカイブ

pagetop

お使いのブラウザはご利用頂けません

ご利用中のIE(Internet Explorer)はご利用いただけません。
お手数ですが下記の推奨ブラウザをご利用ください。

推奨ブラウザ